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「ケチ~」
「ケチじゃない。写したら美歌の為にならないじゃん」
「私を捨てるのね!?見損なったわ琴子!」
「ホントああ言えばこう言うね美歌は…」
ギャーギャー言う幼なじみと一緒に自宅へと迎う琴子。
なんだかんだ面倒見がよく優しい琴子は、学校でも人気が高く、顔もそれなりにいいのでモテている(本人自覚無し)。
美歌も美歌で容姿は端麗、運動神経抜群、そして学校の成績はイマイチだが、部活動では優秀な成績をのこしているので男女問わず人気がある。
ちなみに部活は剣道部に所属。
「お邪魔しま~~す」
田舎道から閑静な住宅街に入ってすぐ、琴子の家に入る二人。
美歌は琴子の家に入ると、早速持っていたカバンの中から宿題をリビングのテーブルに広げた。
「さぁ琴子!私に宿題を見せなさい!」
「来て早々に命令…頼む態度じゃないよね美歌は…」
「ぢゃあお願いします♪可愛い琴子ちゃん♪」
「次可愛い言ったら見せない」
冷たいお茶を出しながら冷静に対応する琴子。
幼なじみとして何年も付き合ってきた美歌の対応には慣れている琴子に対し、美歌は美歌で楽しそうに…いや嬉しそうに絡むのだった。
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