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時刻は夕方。
夏休みの宿題写しも終わり、二人はリビングのソファーでテレビを見ながら談笑していた。
「明日からもう学校だね~。めんどくさい~」
「めんどくさい言わないの。明日は始業式だけなんだからすぐ終わるよ」
「でも次の日からすぐ授業じゃーん」
「学生は勉強が仕事だからね」
「成績優秀の裏切り者め!!」
「いや、裏切ってないから…」
嫌そうな顔をしながら琴子に文句を言う美歌。
そんな美歌に対し琴子はテレビを見ながら軽くスルーをする。
そんな時…
「あ!ヤバイ!」
急に美歌が叫び、急いで玄関に向かう。
そんな美歌を追いながら琴子は、
「急にどうしたの美歌?」
と言うと美歌は靴を履きながら、
「今日夜家族で出かけるの!だから早めに帰ってこいって言われてたの忘れてた!」
と言った。
「そなんだ。てか隣なんだからそんなに急がなくても…」
「アホ琴子。ウチの親が過保護なの知ってるじゃん」
「アホって…まぁ知ってるけど」
「だから余計な心配する前に帰るのよ。お母さんすぐに心配しちゃうから…」
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