1.一人目
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薄暗い教室の中に二人の男子生徒が居た 「お~い、謙吾」 「なんだ、修吾」 「噂を聞いたか?」 「噂?」 「紅葉案内屋と云う存在がいるとの噂を」 「聞いた事無いな」 「紅葉案内屋は人の物語へ案内するらしい」 「え?」 「ああ、唯俺たちの物語を、他人に見せるらしいからな」 そう言って、修吾はシニカルに笑う。
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