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彩花は、はしゃぎながら店を見回っていた。
「彩花ぁそんな走り回ってたらぶつかるよ!」
「美花美花!これ見てぇッ」
彩花は私の話を聞いていなかった。
どんッ…
鈍い音と共に彩花が倒れた。
「…ッたぁぃ…」
「彩花!大丈夫!?」
「大丈夫っすかっ?!」
睨むように見上げると心配そうに見る
学ランを着た男の人達が4人いた…
「はっ…はい!大丈夫です!」
彩花はすぐ立ち上がって
恥ずかしそうにその人達を見ていた。
「俺らと今から遊ばん?!」
「いいんですかぁ?!」
彩花は嬉しそうな顔をしていた…
「ちょ…彩花!私リュウジが
いるから無理だよ 」
「ちょっとだけ!ねっ?お願い!」
無理に手首を引っ張られ彩花に連れていかれた。
彩花はぶつかった人と仲よさげに話をしていた。
「はぁ…」
つまらなそうに私は溜め息をついた…
「名前何ていうん?」
声をかけてきた男の子は少しこわめで
学ランを緩く着崩していて
大人びた顔だった…
「ミカ…」
「どんな漢字書くん?」
「美しい花…」
「俺はタツヤ!龍に也だよ!」
「ぅん…よろしくね」
「モテるやろ」
「えっ」
「いやぁ…可愛いなぁって」
「目、おかしぃやろ(笑)」
「おかしくねぇし!(笑)」
それからずっと笑いが耐えなかった。
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