7984人が本棚に入れています
本棚に追加
家に帰り携帯を眺め携帯と
見つめ合っていた。
先輩の笑顔を忘れられずに
ただただメールがくるのを
待っていた…
携帯の画面が光り
"受信中"
との文字が写された…
"受信しました"
急いで受信Boxを開き
メールをチェックする…
「今日いきなり声かけてごめんね!誰かわかるかな?」
「3年生の人ですよね!?」
「そぅだよ!名前はリュウジ!よろしくね☆」
それから一週間
私はリュウジ先輩とメールをした。
学校で会うたびに手を
振ってくれる先輩に
どんどん惹かれていった…
"先輩が好き…"
私の学校では上下関係が厳しく
先輩とメールしているだけで
女子の先輩から
目をつけられていた。
「美花!」
振り向くとリュウジ先輩がいた。
「今日俺一人だから一緒に帰ろ!」
「で…でも」
「行くぞ!」
リュウジ先輩は私の小さな手を
大きな手でぎゅッと握り
引っ張って行った…
「何あの子…」
後ろから聞こえるのは
女子の先輩達の声…
そんなの気にせずリュウジ先輩は
私の手を離さず正門を通った…
ザッと吹いた生温い春の風が
私の心を熱くした…
桜の花びらが私達二人を包んだ…
最初のコメントを投稿しよう!