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帰り道リュウジ先輩と
いろんな話をした。
リュウジ先輩は笑うとかわいい。
笑っている顔を見て
思わず笑みがこぼれた…
「…でさぁ、…だよな?」
「えッ…あッ…聞いてなかったぁ(笑)」
「…」
リュウジ先輩の顔が真剣になり
私をじっと見つめていた…
怒ってる…?
そぅ思い少し目線を下にずらした…
大きな先輩の手がそっと
私の頬に触れて上にあげた…
先輩と目が合いゆっくり
先輩の顔が近付いた…
目をぎゅッとつむり
先輩の制服の袖を
ぎゅッと掴んだ…
ゴツン…
ぱッと目を開けると先輩が
くしゃッと笑っていた…
「ばーか」
べーッと舌を出して先輩が言った…
「美花は俺の女になれ!」
夕日が先輩を照らし
眩しくてあまり見えない…
「はぃ…」
少し照れて先輩に言った…
私の右腕を引き寄せぎゅッと
抱き締めリュウジ先輩は
「好き」
と耳元で言った。
抱き締めた体を離して
ゆっくりと顔を近付けた…
それからまた二人で
ずっと話しをしていた…
"このまま一緒にいたい…"
楽しい時間は早く過ぎ
もぉ夜9時を過ぎていた…
暗くなった道を先輩と二人で歩く…
そっと握り締めてきた手は
暖かく優しくて大きかった…
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