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「ねぇねぇねぇ!!」
休み時間になりうるさいくらい大きな声を出してかけよってきたのは茶パツで少し長めの髪をした彩花だった。
彩花は中学に入って一番に仲良くなった友達。
「うるさいなあ…なに?」
「美花昨日リュウジ先輩と一緒だったでしょ!?」
にこにこしながら彩花は聞いた。
「あ~…いたよ」
「付き合ってんの!?」
「ん~…まあ一応」
「リュウジ先輩まじモテてるの知らないの?!」
「えッ?!」
「知らないと思ったあ~…先輩かなりモテてるらしいから美花女の先輩に目ぇつけられるかもしれないよ?」
「ふ~ん…」
それから1ヵ月上靴隠しは続いた…
5月になりゴールデンウィークが終わった頃にはリュウジと私が付き合っていることがみんなに広まっていってた…
廊下を通れば女の先輩にいろんなことを言われた。
「美花ぁ!」
いつものように毎週木曜の放課後私はリュウジと帰ってた。
「最近ねよく女の先輩
に言われるんだぁ…」
「なにを?」
「んー…」
「何かあったら俺にいえよ?」
「ぅん…」
リュウジはぎゅっと抱き締めてくれた…
「俺はお前の味方だけん」
暖かいその腕の中は
私の唯一の場所だった…
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