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「早く起きなさい!!遅刻よ!!!」
「…うるさいな…」
起きたばかりの頭に響く母親の甲高い声に、眉間に皺を寄せながらゆっくりと布団から体を起こす。
そのままカーテンを開けると眩しい光はなく、すっきりしない曇り空が広がっていた。
「…嫌な予感」
ぼそっと呟いたのは、光(ひかる)。
頭を掻きながら大きな欠伸をし、いつものセーラー服に着替えリビングへと降りる。
「おはよう」
「朝食くらいちゃんと食べなさいよね」
「…行ってきます」
光は母親の言葉を背中で受け流し、玄関で靴を履いて折り畳み傘をサブバックに詰め込んで勢いよくドアを開けた。
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