始まりは大雨の夜

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  光が通っている学園はごく普通の学園で、進学も就職も選択できる学園なため、生徒の数も他の学園に比べ人気がないために少ない。 中には制服がダサいとか文句をつける人もいる。 だが光は自分にあっている校風に惹かれて、この学園に進学していた。 まだ入学して一年も経っていないが、光にはとても馴染みのある学園だ。 「今日朝礼だって~」 「面倒だねぇ」 追い越していく歩調の遅い生徒達から口々に聞く朝礼という言葉に、光は朝礼があることを思い出し、少し小走りになる。 「あ!!光おはよう!!」 「・・・おはよう」 光の肩を勢いよく叩きながら後方から猛ダッシュして来たのは、光のクラスメイトで、唯一話をする人。 「・・・どうして私の肩を猛烈に叩く必要がある・・・??」 「あれ、痛かった??」 「痛くは無い」 「だって光が見えたから走ったら、なかなか止まれなかったんだもの」 「・・・唯(ゆい)さんは相変わらずで・・・」 苦笑いの光とニコニコ笑顔の唯は、誰が見ても仲良さ気には見えなかった。  
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