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「それにしても、朝礼って何をするんだと思う??」
「何だろうねぇ?光は何だと思ってる???」
「・・・何か今朝から嫌な予感がしているんだ」
「それってお父さんの道場で鍛えてるせいで、いらない勘が働いてるんじゃない???」
「父には武道に関する事しか教わっていない」
「でも教わってるんでしょ???」
「・・・まぁ・・・」
言い負かされているのが悔しいのか、光は少し俯きながら唯の隣を歩いた。
光の家は父が経営している武術の道場があり、光は自らその道場で生徒と共に武術を習っている。
おかげで若い年ながら師範代にまでなれる程の実力を持っている。
「やっと教室に着いたね!!!」
「・・・教室が三階なのはいただけない」
「しかも朝礼だから講堂に行かなきゃだから、また一階に降りなきゃだよ・・・」
「朝からだるいな」
光がぼそっとつぶやくと、唯も頭を縦に振りながら同意した。
そして各机に荷物を置き、二人で講堂に向かう。
ここから物語りは始まる・・・。
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