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「なにしやがんだよ!」
「ガル゛ル゛ル゛ゥゥ゛」
犬みたいな動物はまた疾斗に飛び掛かってきた。
今度は避けると真剣の鞘を付けたままで、その犬みたいな動物を叩いた。
ポコッ
少し力を入れたがへんてこな音しかしなかった。
犬みたいな動物はかなり頑丈で全然効いていなかった。
「なんて硬さだよ…。本当に犬かよ…」
見るからには犬ではないが…疾斗は犬と思い込んでいるらしい。
その後も同じことの繰り返しで数時間歩いてきた疾斗はかなり疲労が溜まってきていた。
疾斗は疲労のせいで判断が遅くなり犬みたいな動物の歯が数センチ肉をえぐり血が出てきた。
「ぐ……っ。さすがに疲れてきたな…」
疾斗は覚悟したかのように鞘から真剣を取り出した。
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