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「おい疾斗!こっち来いよ」
教室の出入口から疾斗を呼ぶ男子は疾斗に向かって手招きをしていた。
疾斗は女子に囲まれていたので掻き分けるようにして抜けだしてその男子の下に行った。
「こっち来いよ」
そういうと男子は廊下に出て走り出した。
疾斗も遅れないようにその男子に着いて行った。
どんどんと上に階段を上がって行くと一つの扉の前に着いた。
その扉を開けると…青空が見えた。
屋上に出たのであった。
「ここにくれば大丈夫だろ」
「ところであんたは?」
疾斗はこの男子に着いて来たはいいが名前もわからなかった。
「ああ…すまない。オレは佐原竜二-サハラ リュウジ-だ。疾斗って呼んでいいだろ?オレも竜二って呼んでくれ」
疾斗は軽く頷いて返事をした。
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