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前をかなりゆっくり、怠そうに歩く少女が歩いていた。
あいつもう間に合わないな。
まぁ俺には関係ない。
無視して通り過ぎようとしたが、
「おい。…止まれ」
そいつは俺の自転車の前に飛び出してきた。
遅刻はしそうだが、人を轢くわけにはいかないので当然止まる。
「なんだよ!!こっちは急いでるんだよ!!」
「…私だって…急いでいるんだ」
えぇー…。
かなりゆっくり歩いていたように見えたんですが…。
「…疲れた…から…乗せてけ」
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