ぎぃこぎぃこ

3/3
336人が本棚に入れています
本棚に追加
/337ページ
口中血まみれにして顔歪ませて包丁持って。 びびりまくって腰も抜けて、あー刺し殺される、って思ったとき、彼女が歯軋りやめてこう言った。 「許さない。忘れさせない」んで、自分で自分の首切った。 真横に飛ぶぐらい勢い良く血が出て、彼女は操り人形みたくギクシャクしながら倒れてった。警察と救急車呼んだあとはあんま覚えてない。 結局彼女は死んでしまって、警察には疑われたけど自殺ってことになった。 俺は遊びはやめたけど、真剣に人を好きになれなくなった。怖くて、今も 「ぎぃこ、ぎぃこ」 に近い音がすると、全身に悪寒が走る。
/337ページ

最初のコメントを投稿しよう!