1.幼なじみの君は

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~護~ アユに保健室に連れて来てもらった時先生はちょうど外出中だった 保健室に着く前も着いた後もアユは一言もしゃべらず下を向いて俯いていた 「ばれちゃったなぁ~ まぁ、俺とアユが付き合ってることはバレてないし このまま隠してたら大丈夫だよ。 だから元気出せって!」 そういってアユの肩を叩くとアユはゆっくり顔を上げた 目からはポロポロと涙がこぼれてる 「おい! そんなに泣くほど心配か?」 「違うわよ!! …っ…頭打ったんでしょ!?大丈夫なの!? さっき…護が動かなくて…ッ…こわかッ…」 何度も涙を袖口で拭いながら泣いている そんなアユがかわいくて俺はポンポンっとアユの頭を叩くと引き寄せた 「大丈夫だよ。 お前を一人になんかするわけねぇじゃん」 「…っ…本当?」 うるうるした目で俺の顔を見上げてくる 「本当。」 そう呟いてキスしようとしたとき ガラガラ…! 『ごめんねー! 職員室いってたのよー』 そういって先生が帰ってきた あえなくキスはお預けになった
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