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「これ渡そうと思ってさ」
ドン!
テーブルの上に抱えてきた荷物を置く。
「え?な、何?」
「いーから開けてみなって!」
「うん…」
少し顔を赤らめて包みに手を伸ばす明希。
普段はちょっとオラオラだけど、たまに見せるこういう表情が可愛い。
「いや、別に今日じゃなくても良かったんだよ?6日に寒しこあるからその日でも良いんだし。あ、でも皆の前だと恥ずかしいか。わざわざ夜中に持ってきてくれたのは…まぁ…うん、その嬉しいかな…」
明希の奴、何だかブツブツ言いながらモジモジと包みを開け始めた。
「もぅ、そうならそうと最初から言ってくれたら俺だってあんなに怒んな…………………………」
手が止まった。プレゼントに行き着いたようだな。
「ねえ、渡したい物ってこれ?」
「そう!それ★」
俺が明希に渡したかった物。それは…。
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