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はじまり
「ジストニア」のはじまり
それは小学2年生の時のことである
突然の事であった
右手の自由が全く効かなくなってしまった
前兆もなにもなかった
いきなり右手の自由が効かなくなった
その時、自分自身の右手に何が起こったのか、全く理解が出来なかった
右手の自由が全く効かなくなってしまったことで、右手では字はもちろんのこと箸、ラケット、物を持つものに関しては全てにおいて持てなくなってしまった
仕方なく右利きから左利きへの変更を余儀なくされた
次第に右手の自由が効かないだけでなく、振るえも止まらない状態になった
私の両親は字は右手で書いてもらいたかったようで、私が左手で字を書いていることに対して猛反対をしていた
なんで左手で字を書いているのかと何度も怒られた
私が右手で書いた字はかろうじて読めるか読めないかの状況であった
左手で書いた字もかろうじて読めるか読めないかの状況であった
私はなぜ左手で字を書いているのか、理由などは一切両親には話すことはなかった
と言うより、訳もわからず突然こんなことになってしまったので、原因もわからないのに話すに話せなかった
しかしある日話しを切り出してみることにした
突然自由が効かなくなってしまったことを話した
すると両親からこんな言葉が返ってきた
「両手がない人だっているよ、足で字を書いている人だっているんだよ、右手で字が書けなくても手はちゃんとあるんだから頑張りなさい」と言われた。
私はその言葉に少し励まされた。
それから左手で字が書けるように必死に頑張った。
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