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一瞬で俺の前に移動した風紀委員。
また空間移動能力者かよ。
しかも自分をとばせる程の能力者ときたか。
「あきらめて捕まるのですわ」
常盤台中学の制服を着たツインテールの風紀委員がそう言った。
ふっ、と鼻で笑ってしまう俺。
「なにがおかしいですの?」
そう風紀委員が聞いた瞬間、俺は彼女の背後にとんでいた。
「しゃべり方がね」
「なっ!!」
風紀委員は驚いて振り向き、俺から距離をとる。
「多重能力(デュアルスキル)!?」
「そんな大層な代物じゃないよ」
今度は彼女の正面にとび、言う。
「影法師さ」
そうして俺は『彼女の影』から『別の影』にとび、その場を去った。
今日の仕事はこれで終了。
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