超電磁砲

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「影法師がなんだって?」 突然声をかけてきたのは佐天さん。 その後ろには初春。 「どうして佐天さんと初春さんがこちらへ?」 「あ、私が呼んだの」 お姉様、やっぱり私と二人でお茶会なんてしてくれませんのね……。 私がショックでテーブルに突っ伏していると、お姉様の隣に座った佐天さんが影法師について話し出す。 「影法師って、あの都市伝説の影法師ですよね」 「都市伝説ぅ?」 私は胡散臭い話を始めた佐天さんを見る。 「えぇ。影を使う能力者で、そのレベルはなんと5。悪を許さず、決して正体を見せない正義のヒーロー」 「所詮は都市伝説ですわね。レベル5はお姉様含め七人しかいませんのよ?それに影を使う能力なんてその七人はおろか、書庫(バンク)にすら記載されていませんの。そうですわよね、初春?」 私の隣に座った初春に確認する。 「はい。でも私も個人的に影法師の都市伝説を調べてみたんですが、実際の影法師とほとんど一致するんです」 「どういうことですの?」 「影を使う点、悪を裁く点、正体を隠す点、書庫に載っていない点」 「でもレベル5だなんてありえませんわ。そこまでいったら流石に樹系図の設計者(ツリーダイアグラム)に引っかかりますもの」 「レベル5とは言いませんが、噂では……」 「噂では?」 「欠けた超能力者(ピリオドナイン)と呼ばれています」  
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