超電磁砲

5/22
前へ
/245ページ
次へ
■ 「ぶえっくし!!……風邪ひいたか?」 昨日の夜風紀委員相手した後、街中うろうろしてたせいだな。 それか昨日遊んでやった風紀委員が噂でもしてるか、なんてな。 下校途中に街中うろうろしてないで、帰って寝たほうが良さそうだ。 あくびしながらそう思っていると名前を呼ばれる。 「咲崎くん」 「ん?」 「今暇?」 見慣れたセミロングにメガネの女子生徒。 「あぁ固法(コノリ)か。暇っちゃあ暇よ」 もろ委員長って感じのある彼女だが、俺は可愛いと思っている。 そしたら断る理由はないわけで。 「そうじ、手伝ってくれない?」 「そうじ?いいけど、どこの?」 「あそこのコンビニの駐車場。風紀委員の仕事なんだけど、ちょっと広くて」 「へぇ、風紀委員ってそんなこともするんだな」 「まぁね。じゃ行きましょ」 歩き出す固法についていく。 彼女の右腕についた風紀委員の腕章が目にはいり、昨日の風紀委員のことを再び思い出した。 よくよく考えると中学生で現場に出て来て影法師とやり合おうなんて……。 「すげぇな」 「え、何がすごいって?」 「あ、いや、ね。風紀委員てすげぇなって」  
/245ページ

最初のコメントを投稿しよう!

279人が本棚に入れています
本棚に追加