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「はは。紘いつからんな冗談言うようになったんだ?」
何も返さずただ笑顔を浮かべる紘を見て恭介の顔が真顔に変わる。
「遠慮しないから。」
「紘それって……。」
「要件はそれだけ。奈緒がいつまでも自分だけのことを想ってくれるなんて甘い考えは止めなよ。」
紘は言いたいことだけ言うと戸惑う恭介を残しさっさと部屋を出て行った。
1人部屋に取り残された恭介は呆然と立ち尽くしていた。
今の紘の言葉……遠慮しないって。
慌てて携帯を取り出すと奈緒の番号を出した。
ボタンを押そうとしたが指が思わず止まった。
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