過去の忘れ物

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トントントントンッ 「なんだよ。さっきからうるせぇなあ。何イラついてんだよ。」 陽平の店に来るなり黙ったままカウンターでテーブルを叩き続ける恭介。 「………別に。」 そんな恭介に陽平は呆れた顔で言った。 「なんだよ。気になんだろ。奈緒ちゃんともうまくいっててすげぇ幸せそうだったじゃねぇか。」 「………かした。」 「あ?なんだって?」 「だから!!奈緒と喧嘩したって言ってんだろ。」 そう言うとむすっと顔を背けた。
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