過去の忘れ物

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「彼氏さん?」 「あ、はい。恭介えっとこちら……。」 「袴田です。奈緒さんとは前の職場の知り合いで。」 「あ、そうなんですか。」 微妙な空気が漂う中袴田は言葉を続けた。 「よしも気にしてたから元気そうだったって伝えるよ。たまには美咲さんに会いに行ってあげてね。 寂しがってるから。」 そうだ……ずっとお店に顔出していない。 「はい。よっちゃんにもよろしく伝えてください。」 「じゃあ、元気でね。」 「はい。袴田さんも。」
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