過去の忘れ物

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あー!!とにかくすっきりしねぇ。そんな情けない気持ちをかき消したくて奈緒の手を離せなかった。 奈緒の隣にいるのは自分だって信じれるものが欲しかった。 なんでだろうな、両思いになってすげぇ幸せなのに時々不安になるのは……。 「映画面白かったね。」 「え?ああ、すごかったな。」 面白かったなんて……ほとんど内容なんて覚えてないくせに。 恭介にどこがって聞かれなくて良かった。
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