過去の忘れ物

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次の日雑貨屋の仕事が終わった頃奈緒の携帯が鳴った。 「もしもし……紘?」 ガチャッ 「いらっしゃいませ。」 店内へ入るとスーツ姿を見つけ奈緒は近づいた。 「紘。」 名前を呼ばれ振り向き向けられたのは優しい笑顔だった。 「急に呼び出して大丈夫だった?」 「うん。私もちょうど話したかったんだ。」 そういうと紘はまた優しく微笑んだ。 「もしかして恭介?」 「なんで分かるの?」
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