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「分かるよ。顔にそう書いてあるから。」
思わず顔を触る奈緒に紘は声を出して笑った。
「俺の用事は借りてた本を返すこと。で?何があったわけ?」
奈緒は恭介との出来事を話した。
「それから連絡取ってないんだ。」
「そうなの。どうしたらいいのか分からなくて。」
「たぶん恭介も奈緒と同じでどうしたらいいか分からないんだと思うよ。
恭介も根は真面目だから。」
「うん。でもこのままだと辛いしどうしたら仲直りできるかな?」
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