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バイトを初めて一ヶ月…
バイト終わりの帰り道。
「ったくよ…接客とかツイてないな…中田…お前もそう思うだろ?」
「アッハハハ!確かに…長門には向いてないよな」
俺を馬鹿にするように嘲笑うのは…中田勇気。
高校が一緒だったんだが…俺が辞める半年位前に先に学校を辞めてて…俺が入ったバイト先で働いていた…
んまぁコイツのお陰で入れたんだかな…
「んまぁ何だ!長門!ラッキーじゃねぇか!女と仕事出来るんだしな!うらやましいぜ…俺なんか…たまにしか会話出来ないんだからな」
「良く言うぜ…しょっちゅうカウンターに来ては女と喋ってるじゃねぇか!しかも!俺には…そんな暇ねぇんだよ!メニューとかも覚えなきゃいけないし」
一つ付け足す…中田はムレイの女好きだ。
ごまかし笑いをかましていた中田が言い出す…
「あっ!そうそう…新しいバイトが入って来るんだってよ!しかも女だ!」
ったく…どこでそんな情報を聞き出すのやら…
「シフトマネージャーに聞いたんだよ」
「へぇ…んまぁどうでもいいがな」
…その時はその彼女が初恋の相手になるなんて夢にも思わなかった。
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