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それから数日後、姫は城から逃げ出した。
走って走って走って走って走って走って走って走って走って
気が付けば、来た道すら分からなくなっていた。
でも、もうそんなのどうでもよかった。
もうあの城に戻るつもりは無かった
魔女は城から姫が逃げ出した事に気が付き、狂ったような悲鳴を上げた。
「あ…あぁぁ…あああぁあぁあああああああああああああああぁぁああああああああああああああああああああああああああああ―――――――――!」
私のモノなのに
なんで?
嫌だ
行かないで
行かせない
私を置いていくなんて
許せない
許さない
こんなに愛してるのに
なんでお前には分からないの?
あー、そうだ!
お前の大好きな真っ赤な林檎をプレゼントすれば
私の所にきっと戻って来てくれる!
ずっと一緒にいられる!
もぅ絶対に離れていったりはしないじゃない!
もっとはやく
気が付つければよかったなぁ♪
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