8/13
前へ
/162ページ
次へ
と言うか、僕は人に見られるのがあまり好きじゃない。 常に注目されてて、いつも大勢の人に囲まれている流には分からないだろうな… 人見知りであがり症の僕には流の方が理解不能だ。 「…場所は?」 「ふぇ?」 いきなり流に言われて間抜けな声が出てしまった。 「ぁあっ…そっか、えっと~」 教室だと状況は同じだし…廊下も微妙だし。 どうしようっ!! 「ぅーじゃあいつものトコは?」 しばらく悩んでようやく場所を言うことが出来た僕。 「分かった」 そう言い残して流は体育館を後にした。 流を追って黄色い声もどんどん遠ざかっていった。 なんか…考えてる間にお金渡せば良かったかも。 「はぁ…」 緊張し過ぎて変に疲れた。
/162ページ

最初のコメントを投稿しよう!

972人が本棚に入れています
本棚に追加