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でも僕はあまりの距離の近さに恥ずかしくて顔を上げられずにいた。 …なんでこんなに近いんだよぉ。 恥ずかし過ぎて呼吸もちゃんと出来てるか危うい。 「未織」 「ぇ?」 不意に名前を呼ばれ顔を上げた。 ……うっ、ヤバイ。 流のキレイな瞳に見つめられ心臓がうるさいくらいに高鳴る。 「……」 「…ぅ…ぁっ」 何も喋らない流に戸惑い言葉に詰まる僕。 「未織」 ?!! 流は表情を変えず僕に手を伸ばしてきた。 え?!何??? 「…っっ」 反射的に目を瞑ると長い指が髪の毛に触れるのを感じた。 ………ん? 「…花びら」 小さく呟く流の手には桜の花びらがあった。 …なんだ。花びらか。 ってさっきから何考えてんの僕! 「期待した?」 !!!!!!????? 妖しく笑う流に僕の顔は更に真っ赤になった。 「なっ何言ってんの?!するワケないじゃん!」 「へぇ…それは残念」 え??
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