971人が本棚に入れています
本棚に追加
/162ページ
流の息が耳にかかってくすぐったい。
「ッん…ダメ、も…行かなきゃ」
「せっかく2人きりなのに?」
「あッ」
流の手がブレザーの中に潜り込み思わず声を上げてしまった。
「流…ぃやぁ」
やっぱり体育館で渡せば良かったんだ!
流と2人きりは危険すぎっ!
学校で流と接触しないようにしているのは…流がドがつく変態だから!
流は所構わず僕に触ろうとする。
さっきのキスだってそう。
「嫌?」
耳元で囁きながらも触るのをやめようとしない。
本当は…
流に触られるのは嫌じゃない。
キスだって嬉しいけど…
ここ学校なんだってばぁああ!
「っふぇ」
流の唇が目尻に触れて初めて自分が泣いてることに気づく。
「泣くなよ」
「うぅ~」
「お前の泣き顔見ると…
もっと虐めたくなる」
!!!!!????
「流の……変態━━━━!!」
僕の叫びは本鈴のチャイムに掻き消され、その上HRに遅刻したのでした。
最初のコメントを投稿しよう!