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「ただいま」
「あら?流くんは?」
家に帰るなりワンパターンの質問をする母さん。
とりあえず…
先に「おかえり」を言おうか?
僕…実の息子だよね?
いっつも流のコトばっかなんだから…まったくもう!!
「…知らない」
「え?!なんで?ケンカ中?」
「……」
瞳をキラキラさせながら話す母さんに若干、イラッとした。
「え?嘘っ!黙ってるってコトは当たり?え~ママ凄くない?!」
「……」
そのノリはある意味凄いと思いますよ。
「何なに?何が原因?」
「……」
母さんのテンションの高さが面倒になって何も言い返さないでいた。
「ねぇってば!未織~?!」
「ケンカしてないから」
「そうなの?…なぁんだ」
なぁんだって……何だ?!
息子達のケンカを喜ぶ母親って…何なんだ一体!?
「…はぁ」
僕はため息をつきながら自分の部屋に向かった。
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