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「教室戻ろーぜ」
大地の言葉に頷きイスから立ち上がろうとすると…
《キャアアアアアアアアッ》
!!!
突如、体育館中に響き渡る黄色い声。
反射的に後ろを振り返った僕。
「すげーなぁ」
すでに後ろを見ていた大地は口を開けたまま呆然としている。
僕はというと…
この騒ぎの原因である1人の男子生徒を見つめていた。
たくさん生徒がいる中で一際目立つ存在。
陽りが当たり金色に輝いて見える髪。長めの前髪から覗く意志の強そうな瞳、筋の通った鼻、色気を感じさせる唇。
高い身長に長い手足。
立っているだけで絵になる。
異性だけでなく同性も思わず見惚れてしまう程だ。
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