4月

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「陽一様っ」 「きゃーっ航介様も!!」 何で一々黄色い声が出るんだ。 うるさい。 陽一目当てなら俺の名前を呼ぶ必要はねぇだろ、あれか?馬鹿なのかテメェらは? 「んー?どうかしたのー?」 陽一はにっこりと笑い対応している。 もちろん作り物の笑顔ではない。 ある意味尊敬するが、そんな俺も営業スマイルを取り繕う。 お前らはコレだろ? 俺の顔が目当てなんだろ? 「体育だったんですかー?」 「お疲れ様でぇす」 語尾を延ばすな語尾を。 「うん、そうだよー」 陽一も真似す……陽一は元からか。
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