4月

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「そうだぞー?坂口(サカグチ)」 「せ、先生…」 「自業自得」 「こ、航介ー…」 航介が手をひらひらと振りながら踵を返しチームへと戻っていった。 今の時間は体育。 そしてやっている事はバスケットボール。 さっきまではチームの入れ替えで2人とも休憩中だったが度が過ぎたらしく先生が直々にやって来たのだ。 「川原(カワハラ)ーパスッ」 「んっ…」 さっそくチームに入った航介は受け取ったボールをドリブルでゴールのもとへ。 背の低い航介にはかなりのハンデだがそれをものともせずゴールまで突き進んだ。 シュートをしようとすると航介より遥かに大きいディフェンスがボールを奪おうとする。 が、僅かな足の動きだけでそれを避けた。 「チッ……邪魔だ…」
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