*今*

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  俺は気付かれないように葵の背後に移動する。そして、さっと腕を前にまわし首をロック! 「ははは~、仕返し大成功!」 そういって俺は横から葵の顔をのぞいてみる。 赤っ!! 葵の顔が真っ赤になっていた。 えっ……なんで!? 俺ぜんぜん首を絞めてないのに、どうしてこんなに顔が赤いの? そう考えていると、スルッと葵は俺の腕の中から抜け、少し膨れっ面でこちらを睨んでくる。 それを少し可愛らしいと感じてしまった俺。 「泰輝のバーーカ!!」 といって、部活へでも行くのだろう葵は走っていってしまった。 しっかし、なぜ俺は"バカ"なんて言われたんだろう?
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