*今*

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  走ってきたからか、更衣室にはまだ誰もいない。 誰もいないせいか、自然と泰輝のことを考えてしまう。 いつ頃から泰輝のことをこんな風に思うようになったんだろう? いつの間にかあたしは着替え終わっていた。 「ここからはよそ事を考えずにバスケに集中だぁ!」 声にだして自分に喝をいれる。 ポニーテールにしているシュシュをとって、肩を覆い隠すくらいの髪をくしで軽くとく。 そして、なにも付いていない黒ゴムで再び髪をまとめる。 「とりあえずシュート練習でもしよっかな」 あたしは更衣室を出て体育館へ走った。
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