第4章 過去、現在、未来

8/12
前へ
/58ページ
次へ
某マンションの一室 フェイト「まだ、目を覚まさないね」 ベッドに横たわる悠人を見ながら彼女は囁いた アルフ「しかし、なんで連れてきたんだい?」 彼女の横にいる犬耳と尻尾の生えた女性はアルフ アルフはフェイトの使い魔であり、フェイトが生まれて間もないころからの仲である フェイト「なんか、放っておかなかったんだ…それに、この子の魔法にも興味あったから」 彼女は机の上にあるのナイトオーガを見る その姿はボロボロだが、彼女のデバイス「バルディッシュ」の修復機能を運用して、少しずつ修復に向かっている アルフ「フェイトの言ってた、戦い方を変えてくるってヤツかい?」 アルフはソファーの上にズシンと胡座をかいた フェイト「うん、たぶんレアスキル持ちだと思う。でも、魔力運用の効率が悪いせいで体にも負担が掛かってるんだ」 彼女は悠人の体に触れた 悠人の全身には、さっきの戦闘以外の傷もある フェイト(なにか、やってるのかな?こっちの世界で言う空手とか?) フェイトが悠人の顔をじっと見ていると 悠人「………う…うん」 悠人の目蓋が、そっと開いた
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

275人が本棚に入れています
本棚に追加