第4章 過去、現在、未来

9/12
前へ
/58ページ
次へ
悠人(…ここは?) 見慣れぬ天井、半覚醒の頭で悠人は思考する フェイト「大丈夫?起きれる?」 悠人の視界に彼女の心配そうな顔が入った 悠人「…………はっ!?」 彼女に反応し、素早く身を起こす悠人 フェイト「動かないで!傷にさわるから!」 悠人「…ぐっ!」 彼女の言葉と同時に、悠人の全身に激痛が響いた フェイト「しばらく横になってた方がいいよ」 彼女の優しい言葉に誘われるように、悠人は再びベッドに横になった アルフ「全く、怪我してんだから動くなよなぁ」 フェイトの後ろからアルフが声をかけた 悠人「…君は?」 アルフ「わたしはアルフだよ、フェイトの使い魔だね」 そう言うとアルフはさっきずれた包帯を直してくれた 悠人「悪いな、治してくれて」 フェイト「気にしないで、放っておけなかったから」 アルフ「それに、あんたの魔法にも興味あったしね」 敵意は無いと判断した悠人は、軽く気持ちを落ち着かせた 悠人「ありがとな…と、ナイトオーガ知らないか!?」 ナイトオーガを持っていない悠人は慌てて周りを見渡した フェイト「大丈夫、いま修復中だから」 彼女の指差した方には、ボロボロのナイトオーガがあった 悠人「ふぅ…こりゃまた、ひどくボロボロだな」 溜め息がでた、魔導士になったばかりの悠人はまだ満足にナイトオーガを使いこなせてないからだ アルフ「あんたが無理して使うからだよ。こりゃ、結構修復に時間が掛かるね」 アルフが再びソファーに胡座をかいた 悠人「いや全く、そのとおりだな」
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

275人が本棚に入れています
本棚に追加