星良の恋愛

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「ちょっと星良~あんた勉強してないなんて嘘でしょ?」 星良のもとにやってきたのはクラスメートの相沢柑那(あいざわかんな)。 星良の親友であり良き理解者だ。 「してないよ。だいたい今回の模試の1週間前にお姉ちゃんとお兄ちゃんが帰ってきて、勉強どころじゃないんだから」 すると柑那は1枚の紙を星良に突き出す。 「あのねぇ……5教科500点満点のうち、オール100点で学年トップがそんなこと言っても全く説得力ないの」 それでも星良は聞く耳を持たない。むしろますます機嫌は悪くなっていく。 「だから、満点だったのが嫌なのよ……また助けてもらっちゃった……」
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