prologue

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「舞夏。悪いの」 従者を部屋から退室させ、国王は舞夏に言う。 「いいよお父さん。私は大丈夫あの双子がいるから」 舞夏はそうやって微笑み、国王を見た。 「舞夏。必ず帰ってきてくれ。必ずだ」 そういって国王は舞夏に近寄ってすっと首にネックレスをかけた。 「お前の母さんの形見だよ。きっと頼りになるから」 そう言って舞夏の頬を優しく撫でたのだった。 次の日。 大勢の国民に見送られ、双子の剣士と姫は長い、長い旅に出たのだった。
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