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「リン=サグナと言います」
名前を名乗った少女はペコッと頭をさげた。
長い黒髪をゴムで一つにくくり、舞夏を見た。
リンは舞夏を見た瞬間、吃驚してなんども舞夏の顔を見る。
「姫……さま」
リンは舞夏の前に跪き、頭を下げた。
「姫様の従者達様へのご無礼をお許しください。国王様から連絡は受けております。お部屋は準備させていただいてます。なにもない街ですがゆっくり無さってくださいませ」
リンは早口でそう言うと、舞夏も吃驚したのか目を丸くしている。
「舞夏。部屋は用意できてるって」
朔哉は固まっている舞夏の耳元で囁くと舞夏はコクコクと頷いた。
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