第一話

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「リン=サグナと言います」 名前を名乗った少女はペコッと頭をさげた。 長い黒髪をゴムで一つにくくり、舞夏を見た。 リンは舞夏を見た瞬間、吃驚してなんども舞夏の顔を見る。 「姫……さま」 リンは舞夏の前に跪き、頭を下げた。 「姫様の従者達様へのご無礼をお許しください。国王様から連絡は受けております。お部屋は準備させていただいてます。なにもない街ですがゆっくり無さってくださいませ」 リンは早口でそう言うと、舞夏も吃驚したのか目を丸くしている。 「舞夏。部屋は用意できてるって」 朔哉は固まっている舞夏の耳元で囁くと舞夏はコクコクと頷いた。
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