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「御起床下さい、舞夏様」
王宮の一部屋。
子供が一人で生活するには大きすぎる部屋には豪華な家具が置いてある。
窓のすぐそばにある大きなベッドには、まだ幼い顔が残る少女が寝ていた。
この幼い少女こそ、国王唯一の子供であり、この国の姫様の御門舞夏である。
メイドの言葉に舞夏は目を擦りながら起きあがると、両手を天井に伸ばし欠伸をした。
「今日の予定は、今から朝ご飯を食べていただきその後に舞夏様の父上様、国王さまよりお話があるようでございます」
メイドは舞夏の服を隣に丁寧に置きながら、半分寝ぼけ眼の舞夏に今日の予定を言う。
「…了解」
舞夏はそれだけ言うと服を着替え始めるのだった。
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