prologue

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血が吹き出し前のめりに倒れ込む男の後ろに剣を構えた一人の青年が立っていた。 その青年は口元に優しい笑みを浮かべている。 「女子供に手を出すなんて最低だな」 そういうと左腰に下げてある鞘に左手を添えて剣を戻した。 「その女子供に別の意味で手を出してる人は誰なのさ“兄さん”?」 鞘に戻し終え、顔を上げる青年に言う。 その青年の顔は先程の青年に良く似ており黒のショートの髪に白のメッシュを入れており、白の燕尾服を来て、左腰には細い剣が下がっている。 この二人は北白朔哉・拓也 舞夏の事を守る使命を授かってる双子である。 白い燕尾服を来ているのが朔哉 黒い燕尾服を来ているのが拓也 「朔哉は遅かったんだね」 舞夏が朔哉に言うと朔哉はニッコリと笑い 「いや城下の女の子に捕まってしまってね」 「死ね変態」 ニヤニヤしながら言う朔哉に拓也は溜め息混じりにそう言ったのだった。
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