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「…教会?」 千里が不安げに聞き返す。 暁はちょっと笑って言った。 「ここじゃ、周りの目もあるだろ?それに、教会なら聖水とか聖火がともされてる。なんとか本人の人格を引き戻せるかも…」 「そうだね…相手が見えないんじゃ、こっちもどうしようもないわけだし…」 暁はコーヒーを飲み干し、カップをおいた。 「見えないなら、本人に訊くんだよ。よし、行こう。」 …紅い影。 それがいったいなんなのか。 なにが起こっていても… 必ず助ける。 暁はいつも首から下げているオニキスのペンダントをそっとなでた。
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