第2話

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ギルパワードの戦士たちの前に立ちふさがったバリーエヴォル=炎の戦士レイド。 強化服・ギルシステムをまとった男の内の一人、ジャマールが一歩前に進み出て、構えをとった。 「何だ貴様は? 国防軍の新しい強化服か?! いや、ちょっと違うみたいだな…」 すると、レイドは、7人ものディーン部隊を倒してしまった男たちに恐れをなすこともなく、余裕の構えをしながら答えた。 「貴様らに名乗るほどでもないと思っていたが… 冥土の土産だ、教えてやる。 俺は侵略と炎の戦士、レイドだ!」 「冥土の土産だと? ほざけ!」 怒りに震えるジャマールは、手にしていたバズーカを投げ捨て、鋼鉄製の棍棒で殴りかかった… レイドは、それを軽く左手でガードすると、右手から炎を発生させてジャマールに突き付けた。 「ハアァァッ!」 「うぎゃぁぁっ!」 一瞬でジャマールは業火に包まれ灰と化してしまった。 「ああ…ジャマール!」 残る2人の戦士、ハルクとバーナードは、ジャマールの敵討ちとばかりにバズーカを乱射しながら、レイドに迫るが、レイドは背中の翼を豪快に羽ばたかせながら空中に舞い上がり全ての弾丸をかわしてしまった。 「貴様らなど俺の相手ではないということだ!」 レイドは空中で右脚から炎を発生させ、そのまま急降下。 バーナード目掛けて必殺キックのレイ・スマッシュを放った。 「ば…馬鹿な… ギルパワードに栄光あれ!」 ジャマールに続き、強化服ごと爆発四散するバーナード。 それを見た、ハルクはもはや冷静さを失っており、バズーカを乱射しながらレイドに接近してきた。 「ひぃっ…し、死ねぇっ化け物っ!」 レイドはバズーカの弾丸を両腕から発生させた炎と背中の翼を羽ばたかせて起こした突風とで相殺し、爆炎の中を駆け抜けてハルクに接近していた。 そして炎をまとった両拳による猛ラッシュを浴びせ、ハルクも強化服ごと爆散させてしまった。
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