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「というわけで我が輩は悪魔の猫だ、とはいえお前には一飯の恩があるからな、特別にお前の願いをかなえてやろうとつまりそういうことだ」
「はぁ…」
川岸のベンチに座った高校生、志賀は曖昧に答えた。
彼の向かいのベンチには男が一人座って志賀に語りかけていた。
それだけなら普通の風景だったが
「あの…」
「…何だ、そんなに我が輩の姿が珍しいか」
喋っているのは男ではなく、男の肩に乗っている猫だった。
それも自称悪魔の
「何で猫?…何で肩の上?」
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