1章

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「ただいま~」 「おかえり!」 あのあと特に何事もなく学校が終わりさっさと帰宅した僕(因みに帰宅部)より早く弟は帰って来ていた 今年小学6年生になったばかりの素直でかわいい弟だ 「兄ちゃん!ゲームして遊ぼうよ!」 遊んであげたいが昨日あんまり寝てないから少し眠いんだよな… 「う~ん兄ちゃん今眠いんだけど…」 すると弟が悲しそうに僕を見て 「え~?いいじゃん遊ぼうよ~」 うぅ 心が痛い…仕方ないか、かわいい弟のためだ 「仕方ないな…で、何のゲームするんだ?」 僕がそう言うと弟は目を輝かせて 「やったぁ!えーとね…とりあえず来て!」 僕の手を掴み引っ張りながら走って行く [いつまでもこのままならいいのに] この時僕は心からそう思っていた
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