2章

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「…!今のは…夢か…?」 呟きながら起き上がり辺りを見回してみるが、ベッドや棚、椅子に至るまでが白い色に統一されているこの部屋にも、窓から見える見渡す限り森林のこの風景にも見覚えは無い 「何処だよ、ここ…」 腕にある時計を見ると日付が変わっていた しばらくすると扉から人が入って来た…あいつはあの歪んだ空間から出て来たやつだ! 「あんたは誰だ!?此処は何処なんだよ!?」 僕は怒り混じりに男に向かって叫んだ 「怒りはごもっともですが今は落ち着いて話を聞いて下さい。私は貴方に危害を加える気はありませんから」 男は静かにそう言った 確かに敵意は感じられない…ここはおとなしくしといた方が良さそうだ 「…わかりました」 僕がそう言うと男はベッドの横にあった椅子に座り語りだした 「まず私の名はフォーラル=ヒースといいます。まあ、気軽にフォーラルさんとでも呼んで下さい」 手を出して握手を求めてきた 僕も恐る恐るそれに応じる 「僕は影峰境です」 「境くんですか、よろしく。さて、まずは君のいた地球があれからどうなったかですが…」 地球…そうだよあれから何があったんだ? 「冷静に聞いてください境君、貴方のいた地球は……消えた」  
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