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彼の名前はしゅん
私はしゅんちゃんと呼んでいた
しゅんちゃんは私の光だった
自分なんかどうでもよくて愛されるなんてことば血の繋がり以外に存在するとも思えなくて
自分は女
凹凸でゆったら凹で
凸である男にはまりこむために生きていて
男尊女卑はいたしかたなくて
そもそも男と女はセットで
光と闇もセットで
同じように現実と夢とか生と死とか赤と青とか痛みと快楽とか長所と短所とか
何もかもがセット
2つで1つ
そうゆう風に何故かできていて
またそうゆう風になりたがっている人間は
とてつもなく綺麗好きで
なんでもまとめて
綺麗にしたがる
まとめることが美しいとも素敵だともまったく思わなかったが人間とゆう類いに生まれてしまったからには仕方のないことなんだと割りきっていた
そんなことは大人が子供と呼ぶ小学生になった頃から気づいていた
気づくのは早かったがそれにうまく立ち振舞うことは難しかった
そんな当たり前の状況に嫌気がさした
どのように流れていこうとも後悔はしないと確信していた
例え周りに『自分を大切にしなよ』と説教じみたことを言われようと私はたくさんの男と寝て、本能のままに時間を堪能した
まず自分を大切にすることが処女を守ることだとも一途に人を思うことだとも思わなかった
私にとって自分を大切にすることとは自分を思うがままに楽しむこと、人間として官能的に生きること、そこにあった
しゅんちゃんに出会った頃の私はどうやら時間が経ってから友達に聞いてみると冷めていて怖かったらしい
何故そう思わせてしまったのかはわからなかった
しかししゅんちゃんと出会って2年が過ぎ私は気づいた
しゅんちゃんに出会うまで私は満たされていなかったんだ
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